本当に大切なものは喜びのために
「好きなことを仕事にするのはやめた方がいいよ」
っていわれたことはないでしょうか。
理由は仕事になると嫌いになっちゃうから。
でも、その嫌いになっちゃう仕組みを教えてくれた人がいました。
仕組みさえわかれば、もう安心❤
好きなことを仕事にしても心配ないですよね!
仕組みを私に教えてくれたその人は、今から1000年前の人。
更級日記を書いた菅原孝標女という平安の文学少女。
「源氏物語を読む喜びに比べたら后の位なんてたいしたことない」
なーんていってしまう古典世界の人気者です。
たまたま見ていたテレビで彼女を特集していたのですが、思わず膝を打つようなことを教えてくれたのです^^
物語好きの彼女にとって、物語を読んだり書いたりするのは至福の時間。
でも、少女時代が終わり大人になると「純粋な好き」からは離れていく。
彼女は物語の力で、天皇の乳母になることを、いつしか夢見るようになります。
当時の物語は出世の武器。
地位、権力、財力。
大切な大切な物語を「出世の道具」にしてしまったのですね。
このことが、
「大好きなことを仕事にするのはやめた方がいいよ」
といわしめる不穏な芽なのかな、と思います。
結論からいうと、彼女は乳母にはなれなかった。
お目当ての天皇が急死してしまったから。
その後、夢破れてドン底に落ちることによって、気づきます。
大切な大切な物語を、出世の道具にしてしまったことに。
夢破れた後、彼女は再び物語を書きます。
浜松中納言物語。
まだ読んだことがないのだけど、読みたくなってくる内容です。
テーマは「生まれ変わり」なのだそう。
今度は、出世のためではなく、「魂の喜び」から書くことに。
そして、この物語は、後世の作家たちの創作意欲に火をつけるような作品になりました。
三島由紀夫の「豊饒の海」は浜松中納言物語から題材を得た「夢と転生」の物語。
本当に大切なものは喜びから!!
この一点だけ貫けば、好きなことを仕事にしても大丈夫❤
好きなこと、どんどん仕事に昇華していきましょう^^
0コメント