変化はそれまでの自分を壊してくれる

積みあげるより、壊していくことが大事。

自分が変わるとき一番邪魔になるのは「こだわり」です。

壊していけば、自然に積みあがってゆく。

自分以外の力が積み上げてくれる☆

こ・だ・わ・り。

そして、その「こだわり」に気づかせてくれる人。

それが「嫌な人」である(笑)


12月のはじめ、私は激しく嫌な思いをしました。

相手は相も変わらず母親で・・・。

統合に勤めながら統合にしくじっていることがまたしても明らかに。


何十年も嫌な思いをしてきて飽き飽きするのですが、「私の地雷」を踏んでくれる筆頭が、まさに地雷を育んでくれた母親なので仕方ありません(笑)


ある意味、この「地雷」がこだわりの権化であり、心の不自由の源なんです。

私の母親はこんな人です。

■習い事や進路の強要、意に沿わない生き方の剥奪。

■思い通りにならないと暴言・暴力。

■私に来た手紙を先に読む


だから私はある日、おかしい自分に気づいて、そんな自分を卒業。

そして、自由と自分らしさが絶対だという信念(地雷?)を抱くようになりました。

つい先月までそうだったの。

数秘だって私にとっては自分らしさを取り戻すためのツールです。


ところが先月、お正月の件で母と電話したときのこと。

こんな会話がありました。

母「これは、こう考えて当然でしょ」

内容は覚えてないところをみると些細なことだったのでしょう。

しかし、もうこの当然という決めつけが、私の地雷なんです。


私「自分はそうは考えない。一人一人考え方は違う」

しかし母にとっては「あなたとわたしは一体ではない」ということが地雷なので、

母「あなたも当然こう考えるべきでしょ」となる。

私「お母さんがそう考えるのは自由。咎めません。ただ私はそうは考えないといっているだけ。一人一人に個別の人格があり、みんな違うから」

と、そんなわかりきったことを伝えました。

すると母は「それは違う、人格はない!」と言い切ったのです!


「人格はない!」

私はこの言葉に粉々に打ち砕かれてしまいました。

ずっと自分を母の人形だと思って生きてきた。

でもまさか、本当に私の人格がないと思っていたなんて!


それから一週間、憎悪がさざ波のように押し寄せてきました。

生霊のように憑いてしまい何をしてても苦しくてたまりません。

人を憎むって辛いんです。消耗するし。

こんな気持ちでいるのはもうイヤ。

この憎しみをどうにかして!

そう叫んだときに、ふと何の脈路もなく「中将姫」を思い出しました。


それは子どもの頃に読んだお話で大好きな物語。

読むたびに「中将姫、大人になったら会いにいくからね!」と約束していました。

そうしたら22歳のとき、他に目的があって奈良へ行き、その中将姫のお寺を偶然通りかかったのです。

物語の挿絵はおかっぱの少女でしたが、尼姿の彫像を見てピーンと来ました。

中将姫だと。

私は会いにいく約束をすっかり忘れていたのに中将姫は覚えていたんだと直感しました。

そして、予定があったので寺には入らず、また来るからねと約束して27年が経っていました。


その日、中将姫の物語をひっぱりだし、ゆっくり丁寧に読みました。

そして読み終わる頃には、あれほどしつこく張り付いていた憎しみが、きれいさっぱり、跡形もなくなくなっていたのです。

すーっと消えた!


夫にその話をうちあけた月曜日、「呼ばれているから行った方がいい」といわれて、土曜日には奈良の中将姫がいる当麻寺に一人立ち尽くしていました。


この旅は、私のこだわりと真の統合の旅になりました。

「人格はない!」といった母の真意に気づく旅でもありました。

この続きは次回に!

🌜本と数秘のある暮らし✨

自然に生まれてくる<自分の物語>が教えてくれたこと 数秘術家 悠城レニ(Yuuki Leni)