一元のつながりの中で運命が動く

この記事からの続きです。

奈良の当麻寺に向かいます。

中将姫との27年ぶりの再会のために。

目の前に見えるのは二上山。

ラクダのコブのように二つの頂上のある山です。

万葉集にある「山のしずく」の相聞歌を詠んだ大津皇子が好きで、彼が謀反の疑いをかけられて処刑後に葬られたという伝説のあるこの場所へ、大学生だった私はやってきました。

姉の太田皇女が「これからは二上山を弟と思うようにしよう」と嘆き悲しんだその山は、姉弟が寄り添うようなその形をそのまま今に残しています。

かつては目的地の二上山に登って、下り道で偶然見つけた中将姫のお寺。

今回は当麻寺駅からまっすぐ彼女のもとへ急ぎます。

中将姫、会いに来ました。


中将姫と一体になったようなその時間は、時間のない真実の世界にいるようでした。

■一元の真実の世界:時間のない世界(数秘0)

■二元の現実の世界:時間の流れる世界(数秘1~9)


現実には彼女とは1200年の隔たりがある。

しかし、こんなにも深いつながりの中で、今を一緒に生きている真実。

二元的には生まれて死ぬ命。

しかし、一元的には実体が変化したというだけ。

命は消えもしないし生じもしない。

永遠なのだ♡


《般若心経:「生きて死ぬ智慧」より》

💠色不異空(しきふいく)

和訳:形あるもの、この世の森羅万象は、何もないことと異ならない

英訳:form is none other than emptiness,

💠空不異色(くうふいしき)

和訳:何もないからこそ、形あること、物質的現象も起こりうる

英訳:emptiness is none other than form.

💠色即是空(しきそくぜくう)

和訳:一切の形あるものが、そのままでありながら、何もない

英訳:Form-it is,in fact,emptiness.

💠空即是色(くうそくぜしき)

和訳:何もないことが、そのまま、形あるものを現出している

英訳:Emptiness-it is,in fact,form.

※色=形あるもの

お聞きなさい
あなたも 宇宙の中で 粒子でできています
宇宙の中の 他の粒子と ひと続きです
ですから宇宙も「空」です
あなたという実体はないのです
あなたと宇宙は一つです

中将姫が剃髪したという中の坊で写仏をして外に出ると、輝くような雲に出会いました。

写仏した「導き観音様」の金の御朱印もいただきました^^


時間が過去から今へ未来へと、横に流れるような感覚は遠くなりました。

むしろ重層的な感覚。

今の中に過去と未来がある感覚。

今の影響を過去も未来も同時に受けている。

今次第で未来はもちろん、過去さえ変わる。


時間は流れていない。

真実の見方をすれば。

私は今こうして中将姫と同じ時間を生きている。

左上にうっすらと金の導き観音様が!

その後、伽藍三堂の案内の方にお寺の由来を聞くことができました。


■案内人「ここは最初の500年南北の流れで拝まれていて、当麻曼荼羅が曼荼羅堂に置かれてからは東西の流れで800年拝まれています」

□私「ほほう、そうなんですか」

■案内人「ここはクロスしてるんです。クロスするところにエネルギーが集まります」

□私「クロスですか!クロスするところにエネルギーが集まるのはよくわかります」

数秘もまさにそうなんです、と心の中でつぶやきました。

(私はクロス数秘術という講座を主宰しているので)


お昼に着いて、いつの間にか夕方に。

その頃には母への葛藤はなくなっていました。

私たちは実体がない。

母は私であり、私は母なのだ。


母にいわれた「お前に人格はない!」という暴言が、「あなたもわたしも実体がない!」に聞こえてきた(笑)


二元的には母は私を傷つけた(とこちらが勝手に受け取った)。

でもそのプロセスは、私をこの場に導いた。

今捨てるべき「こだわり」を理解させ、次へのシフトを促した。

一元的なつながりが運命を動かしたような気がします☆


🌜本と数秘のある暮らし✨

自然に生まれてくる<自分の物語>が教えてくれたこと 数秘術家 悠城レニ(Yuuki Leni)